ナレッジ

(更新日: 2018.07.9) 0

六甲山の砂防堰堤について思う。

六甲山の谷を歩いていると悩ませられる砂防堰堤群。登るという括りなら邪魔と思える存在。勝手にそれを登っている私の視点だけども…。しかし防災の観点からは当然必要なものなのでしょう。

十八丁谷にあるこの堰堤は2014年の台風11号、芦有道路方面からの土砂を食い止めた十八丁第三堰堤。六甲山の砂防堰堤工事の最盛期は、昭和40年代〜50年代だと思うんだけど、今日もまだまだ新しい堰堤ができている。イタチごっこでどこがゴールかはわからない。コンクリで谷を埋め尽くすまでやるんだと思う。昔はキレイな谷や滝がもっとあったんだろうなぁ。
ところでマイナーな谷で堰堤を越える際に、左右どちらから越えるのかの選択を誤ると思わぬ危険な展開になることもしばしば…。


これは十八丁谷遡行時の無名鎧積堰堤。左岸はとても無理な崖。右岸から危ない岩場を巻いた。
メジャーな谷なら巻き道の取り付き、どちらから越えるのが適しているかなどの情報を得た上で、ある程度安全に行けるのだけど、マイナー谷はそうもいかない。現地の様子を見ながらその場で適宜判断するものの、正解かどうかなんて、越えてからしかわからない。

これは都賀谷遡行時の都賀谷堰堤。右岸から越えたら中は水たまり…。斜面を登ってさらに巻いた。左岸から越えれば楽に一旦車道に出られたというのに…。

というわけで事前に、行こうとする谷にどんな堰堤があるのかがわかる一覧が欲しいなぁと思い、そんな便利なツールがあるのか六甲砂防事務所に問い合わせ。
回答として「一応お見せできる資料はあるが、公開などはしていない」とのこと。事務所に伺えば、閲覧可能なんだけどもいかんせん事務所が開いているのが平日8:30〜17:15…無理!

ならば何かしらそういうツール(地図的なもの)をつくってみようかなと思う。現在の六甲山ルートの網羅っぷりなら他の追随を許さない「六甲山系アラカルート」さんを参考にさせていただこうと思う。しかし自身が谷を網羅していないのでもう少し先かな。

再度山大師道から蛇ヶ谷を経て新神戸へ下り、六甲山縦走弁当を食べる。前のページ

北野背山散策路を抜けて、雄滝茶屋でお茶。記念誌をゲットする。次のページ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

AND 絞り込み検索

  • カテゴリー

  • タグ

  • キーワード

神戸市境界石

  1. 神戸市境界石No.67・71 イヤガ谷東尾根3本鉄塔手前と菊…
  2. 神戸市境界石No.85 黒岩尾根から派生する尾根にて。どうや…
  3. 神戸市境界石No.79 蛇ヶ谷右岸にて。錨山散歩のついでに。…
  4. 神戸市境界石No.72・75・77 平野谷西尾根から極楽谷経…
  5. 神戸市境界石No.57 林田区境界を歩く。高取山から獅子ヶ池…

ナレッジ記事

  1. OSPREYバリアント37がリコール対象になる。2日後には新…
  2. 正式二万分一地形図集成 関西 1892-1912でみる神戸市…
  3. 山行記録のルート表示方法をどうしようか…国土地理院地図は使い…
  4. 六甲山の砂防堰堤について思う。
  5. 神戸古今對照地圖で明治大正期の市郡界を把握する。

谷筋ピックアップ記事

  1. 八王子川支流滝谷(小屋ヶ谷)を登って古寺山 昔の表参道を下り…
  2. 新市ヶ原砂防ダム上流の支沢から高雄山へ。鶏鳴橋跡へ下り、世継…
  3. 布引谷をウロウロ。谷川橋からごく短い谷を登る。
  4. 苧川谷の杉尾谷右俣の滝から南の尾根へスイッチ。東山尾根を下る…
  5. 青谷川初見のゴルジュと滝群。老婆谷中俣を詰めて摩耶山へ至る。…
PAGE TOP