2017年9月18日にTokiwaさんと摩耶山周辺の巨木巡りを行った。事前に探索を含めた下調べや各種印刷物などを参考にしていた。その中で、平成19年3月に出された灘区役所発行、摩耶協議会編集の「摩耶古道地図」では、特に史跡公園周辺の巨木に固有の名称が与えられている。
これを見ると、下から順に、「神木杉」、「旧摩耶の大杉」、「巨大杉」、「3本立の大杉」、「摩耶の大杉」、「千年杉」の5本があり、それぞれはマザーツリーとして扱われている。旧摩耶の大杉は別として、他の固有の名称について何を由来としているのか気になり、出典などがあるのか灘区役所に問い合わせてみた。回答は以下…
お問い合わせいただきました、「摩耶古道地図」掲載の大木の名前の由来につきまして回答いたします。地図上の大木については、平成18年度に建設局森林整備事務所が実施した六甲山のマザーツリー選定事業を基にご紹介しております。木の名称については、摩耶古道地図での紹介にあたり、摩耶協議会が協議の上、決定したため、出典元はございません。
名称についてはある意味オリジナルの名称のようだ。もちろん何かしら裏付けというか、理由はあるんだろうけど。だとすると「巨大杉」だけは味気なく、違和感があるなぁ。
ちなみにマザーツリー選定事業については資料がある。それがこちら…
このパンフレット(H23発行:神戸市建設局公園砂防部)は在庫がないため、一般配布は行われていないもの(今回の問い合わせのときに返信の中でいただけた)。これを参考に今後範囲を広げて巨木巡りをしてみようかな。前回の山行、および下見の山行ではこのパンフレットに載っていない巨木にも巡り会えているので、どこかにまだあるに違いない。 ここで欠番になっているNo.7は箕面の私有地にある大クス。無用な立ち入りには注意したい。
摩耶古道地図に話を戻して、天上寺の西山門に「千年杉」の名前がある。H26年に新たに「市民の木」に選定されたもの。寺の中にあるわけだし、「千年杉」の名前の由来がわかるんじゃないかと思って、天上寺に電話で問い合わせてみた。わかった内容を簡易にまとめると…
特に名前はなく、我々は単に「大杉さん」と呼んでいる。しめ縄はいつ頃からか自然発生的に巻かれた。神木としている。しめ縄に賽銭を挟んだりして参拝者にも神木として浸透しているよう。
とのこと。
「摩耶山開運八ヶ所巡り」の手ぬぐいには
【天上寺】千年杉 除災招福 寺社林として守られてきた摩耶の森の巨木には心霊が宿り、その雄大な姿に超自然の生命力があるとされてきました。
と書かれている。「千年杉」よりも、これがもう現在の「摩耶の大杉」でいいと思うんだけどなぁ。
改めて見直し、問い合わせした内容などから間違いや変更点などがあったので、個人的に作成している「摩耶_長峰詳細登路図」を第二版として修正しておきました。PDF版は激重です。
本日の内容から加筆・修正した山行記事(修正箇所 ・神の大杉→神木杉 ・巨大杉該当の杉 ・摩耶大杉→摩耶の大杉 ・三本立ての杉→3本立の大杉)
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