この度は、私の我儘から「長峰大好き」さんから貴重な写真のデータをいただいた。それは私が生まれる前、杣谷の堰堤がまだほとんどなかった頃のもの。身勝手なお願いに快く応えてくださり感謝いたします。かつての美しい写真にあれこれ添えるのは野暮かも知れない。自分の山行の写真と当時を見比べてみよう。
はじめに、現在でいうと摩耶砂防ダム正副2基を越えた先にある左岸支流と本流の滝。
2015年5月24日撮影。樹木に覆われ、また滝の方向が多少変わったように見える。右岸に同じ形の岩が今もあるのが感慨深い。
続いては岩ヶ谷。
2016年3月12日撮影。入口の滝は姿を消し、奥には摩耶第五堰堤ができた。見る影もない。なんならこの岩屑をどかせたい。これまで歩いた谷筋のゴーロは堰堤工事によるものが多いと実感させられる。
寒谷滝。紙垂が張られている。時々架け替えられていたそうだ。下流に堰堤はなく、現在より一段深い。
2015年5月24日撮影。明るい岩肌の部分が苔で覆われている。直登は難しくなったと思う。現在のハイキング道からは確認できず、ひっそりと佇んでいる。
木ノ袋谷の大滝。直下に大岩が転がる。
2015年5月30日撮影。こちらも苔に覆われている。大岩は昔からあったんだなぁ。割れてしまったようだ。滝身は上流からの影響か、汚れているように思う。
これは長峰山 ハチノス谷のハチノス滝。
2015年4月25日撮影。ここも少し流れが変わっているようだ。昔の写真のなんと明るいことか。
一面に広がる岩壁。ハチノス大滝。
2015年4月25日撮影。これもやはり両岸から埋まっていっている。かつての迫力はいかほどだったか。水量は変わらず少ない。
長峰山 天狗塚から西方。
2015年5月23日撮影。寒谷北尾根の岩塔群は樹々に埋もれてしまっている。谷筋が暗くなったというのがよく分かる。
伺ったところによれば、当時は全般的に植林がまだまだ進んでおらず谷は明るく開け、川床の御影石は白く輝くようだったとのこと。植林は成功したものの、一方で多くの滝の岩質が脆くなり苔も増えたという。
これまで知らなかったかつての姿を垣間見る貴重な機会となった。現在は1,000基を越える堰堤で、美しい渓谷の多くは彼方に消えた。しかしどこかにまだ埋もれていない美しい場所はあるだろう。心揺さぶられる景色を求めて、これからも山行を続けていこうと思う。
こんにちは!
「!!ここはどこ??」
やはりそうなりますよね…。公開したあと、件の記事はまったく合わないなと思い削除しました。
お目汚しすみません。
思いを馳せながら歩くのは好きなので、ぜひシリーズ化したいところ。
…なのですが何分元となる写真がない状態。(手だてを考えなくては)
こうして、見せていただけたのは本当に幸運です。
ありがとうございます。
昨晩ブログを拝見してパネマジ写真(初耳の言葉でした)の記事に遭遇して「!!ここはどこ??」状態でしたが
今日この記事が増えててさらに「えっ!?」状態です…
綺麗にレタッチしてご紹介いただいて嬉しい限りです。
美しくも懐かしい写真を持っておられる方はたくさんいらっしゃると思います。
私もそういった写真鑑賞熱烈希望です。
ということでさらにお手間が増えますがシリーズ化できればいいですね。