布引・北野

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雨の日は裏山。城山道から二本松道。ちょっとだけ石碑巡り。別格官幣社湊川神社苑 記

2017年2月5日 日曜日。11:52起床。朝から小雨模様。遠くに行く気もしないし、裏山あたりを歩くことにする。ついでに石碑巡りもやってみよう。14時過ぎに出発。


新神戸駅南、生田川右岸にこれ。八部菟原両群界生田川中央之標。なるべく元の位置に近いところに設置したよう。


新神戸駅裏手に下りてきた。この小屋?は何だろう?砂子橋の関連なのかどうか、謎。


左妙見宮、滝山城跡の碑から城山21TURNに入る。しばらく九十九折の疑似木階段を登っていく。


妙見宮分岐。左奥が城山道の続き。奥は探索済なのでこのまま城山道を進む。


しばらく進むと道が平坦になる。その先から城山道が尾根を巻くように進む地点から尾根通しで登ってきた。そこにはシンボリックなブナ科の艶めかしい巨木。道中は神戸区の石柱やら土地境界の石柱やらがあった。


東屋で小休止。神戸区の区界が直角に曲がっている。不思議な区界だ。


滝山城趾の碑。背面には「昭和十三年三月 神戸市役所観光課」とある。にしても綺麗。建て替えられたのかなと思う。


さらに進むと「民論社の按(?)」裏面に昭和三十年秋之を建つと書かれた石碑がある。民論社という団体は池田豊という方が主宰していたもので湊川にあったそう。秋は周辺の紅葉が綺麗だし、ある種保養施設みたいなものでもあったのかな?


25系統の二本松バス停の脇には湊川神社苑の石碑。裏面にはびっしり漢文が…今日はこれ、「別格官幣社湊川神社苑記」を書き上げるために来てみた。という暇人ぶり…


別格官幣社湊川神社苑記
神戸錨山之東有一壑焉曰天神谷其上長嶺連亘 俗稱天神谷山廣袤壹萬五千六百零貳坪蒼松密 生鬱然成林東望六甲摩耶諸峰從西而北對菊水 再度兩山南臨神戸街市高甍飛宇櫛比鱗次海 開於其前輕舸崇艦來往旁午目之所窮淡嶋螺點 紀嶺黛抹縹渺於雲烟之間至若延元戰蹟打出之 阜兵庫之津楠公之所破賊而殉節之處俯仰六百 年得無感慨哉此山係神戸區之有而管理之權屬  在神戸市長市長容湊川神社之請許假爲其神苑 足以徴其仰神德之匪淺矣後之遊此苑者眺矚遠 近可以賜心胸俯仰古今可以振發士氣即庶乎 苑之名實相稱也湊川神社重修己成煥然一新今 此山歸爲神苑事神之道其可謂備至耳矣其裨補 世教皷厲風化可勝言乎哉抑亦市長以下區會各 員氏子諸士之功也如其氏名具載祠乘不反於此
神戸市長 勝田銀次郎題
昭和十三年七月 湊川神社宮 藤巻正之撰
杉  終書

ざっくりとその内容…前半はこの場所の周辺の情景。錨山の東、天神谷という一つの谷があり、その上に連なる俗称天神谷山には広さ1万6,500坪に及ぶ鬱蒼とした松林、東に六甲摩耶を望み、西や北へは菊水・再度山が見られる。南には鱗のごとく密集する高い軒の瓦葺きの市街地が広がり、その先の沖合には軍艦が行き交っている。また遠くに淡嶋神社、巻き貝の頭のように点々と並ぶ紀州の嶺々。(解釈するのが少々しんどくなってきたので省きます…)中盤は大楠公のこと、終盤にかけては神戸市所有のこの地に神苑を建てたくだりが書かれている。結びで市長以下区会の諸氏の功績を讃えてあり、石碑の下部にびっしりその名前が掘られている。これの書き起こしはやめておく…。しかし、この石碑が公式HPその他で表に出てこないのはなぜだろう?神社に問い合わせても飛び地の神域で…ということ以外はあまり答えはなかった。
さて、二本松道を進んでいくと右上の小高い処に石碑のシルエットが見えてくる。そこへ続く踏み跡をたどりその場所に行く。

塚本道之碑
市背に連山を横断して南北二十里に亘る渓畔の道途通じて蜘網の如く四時に観賞亦佳なり而も其開拓は實に塚本君楽山を鍫頭に繋るもの多し因て其勞を考道途の一部に命名して塚本道と稱す即ち記して永くこの道を履この人々に傳ふと云爾

nanfutsuさんのヤマレコ記録より書かれている内容は…

「市の裏に連なっている山を横断して、南北20里にわたっている谷あいの道が、四方に通じてクモの網のようになっている。四季を通じて眺めがまた大変良い。しかし、その道を切り開いたのは、塚本君が山を楽しみ、そのスキ・クワにかかるものが多い。よって、その労苦を考え、道の一部に名付けて塚本道という。即ち、このことを記述して、長くこの道を歩む人々に伝える。 大正6年11月 神戸徒歩会これを建てる」とのこと。

ペデスツリヤン25周年の大正六年の頁では「十一月十八日市背山路開通記念木標を塚本新道北側記念山頂上に建てたとあるので、木標から石碑に変えたんだろうか。


毎日登山発祥の地石碑の横の東屋には再度山登山連合会が管理するサインブックが置かれている。もちろん英字の案内も。しかし心無いものも散見される…。脇には苔むした歌碑がある。


シーダーカテージ(杉之茶屋)跡。その説明板の傍らには杉の巨木。大正十五年に都合により廃止になったそう。


大龍寺の山門。霧に煙るお寺ってのもなかなか良いなぁ。この下にある毎日登山一万回塔がこれまた可愛い。さて最後に確認したいものがあるので、修法ヶ原池から蛇ヶ谷を経て高雄山に登る。


山頂から写真奥、北東に伸びる尾根を下っていく。尾根の肩にきっと石柱があると踏んでのもの。下ってすぐに大岩が立ち塞がる。そこから右手にスイッチすると明瞭な尾根筋がその肩まで続いていた。しかし、その地点には何も見られず。その先は不明瞭できつそうな斜面。時間は16:40…。まずいので足早に引き返し、展望コースを転がるように下る。

市ヶ原、布引を抜け、新神戸につくころには真っ暗。いつか石造りの「目立たない場所にある」石碑巡りをしてみよう。

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