2018年7月15日 日曜日。11:24起床。今日は伊吹山か前鬼川どちらかに行こうと考えていたものの…結局寝たいだけ寝てしまった。というわけで今日も近場へ。平成30年7月豪雨で崩落した現場を見に行くことにした。場所は市ケ原の北に位置する高雄山の東面。
家を出たのは14時前なわけで暑すぎる。序盤から端折っていくいつものスタイル。片道950円で世継山へ。そこから登山道へ入り、天狗道を市ヶ原方面へ下っていく。
天狗道取り付きから北を見る。奥の方に崩落した現場が垣間見える。あそこ辺りは立岩がある場所かな?
トゥエンティクロスを進むと黒岩尾根の取り付き地点の北側にこのような案内があった。通行禁止にはなっていないようす。
立岩近くではや左岸にある登山道がなくなる展開。注意しながら進んでいく。
馴染みの渡渉地点は跡形もない。倒木を頼りに渡渉する。水は随分と濁っているなぁ。
左に映るのが立岩の下部分。随分土砂に覆われてしまっている。足跡がいくつもあり、そこそこ通っている人がいるようだ。調査?に来ている職員のものかも知れないけれど。
通常立岩から先は九十九折の登山道があるんだけど、消失している。ということは貴重な「ツェンティ・クロス」道標も無くなったことになる。それも少々残念に思う。奥にちょろっと見えるのが堰堤の袖部分。
とりあえず先に進んでみる。登山道はなくなっているので崩落斜面を注意しながら登っていく。
あじさい広場に向けて進もうにも倒木が遮っている。が、どうにか進む。
崩落前にあった九十九折の登山道から左に見える、大きな岩は崩れずに残っていた。
一旦あじさい広場に抜けてベンチに腰を下ろして休憩。ほんの2kmくらい歩いただけでも汗が吹き出して脱水が激しい。
さて、今一度崩落現場へ。下り方向は黒岩尾根の取り付き付近と同様の案内。登山道は道標から左下に続いていた。一応見ておこう。
倒木が覆いかぶさりトンネル状。一応抜けられるようになっているものの、追い打ちをくらったら一溜まりもない。
登ってきたのと同様の道筋で崩落斜面に出ることにした。
全体を見ておこうかと斜面を上へ進んでいく。脆い花崗岩質というのがありありとわかる。比較的大きな岩も不安定でいつ落石が起きても不思議はない。
中指を立てたような印象的な岩。これはいずれ崩れそうだし、復旧の際に崩しておいた方が良さそうだ。下の方には砂防ダムが見えている。
それにしても改めて思うのは杉の木の根っこの貧弱さ。根を張っておらずほとんどその場に立っているだけだ。
斜面の一部には谷止工の石垣。半分は持っていかれたようで…所詮こんなもんなんだなぁと思ったりする。
崩落斜面の最上部へ来た。貧弱な根の杉が残っている斜面の角度はおよそ40°、崩れている場所は50°くらいか。一応覚えておこうと思う。ところで同じ高雄山の東面でも、南側の天狗峡のあたりはここと同じがそれ以上に斜度がきついのに崩れていない。そのあたりの植生は春になるとパッチワークのような柄を見せてくれる。
さて、この後は高雄山の南北に伸びる稜線を目指して進む。
森林管理歩道と合流し高雄山山頂476.5m。縦走路からも外れていて本当に地味な山だと思う。山頂からの下りは水平道を通る。そして再度東谷を下って市ヶ原、そこから布引へ。
紅葉の茶屋のクロちゃんもこの暑さでいつもの愛想はなく疲れているようだ。それでも一応相手はしてくれる。ここから先の貯水池への道は一部で結構派手な崩落があって通行止めになっている。フェンスも壊れていていつになったら直るのやら…。
最後に雄滝に寄っておく。水量はやや多いものの、このくらいが調度良いかな、そう思える滝姿。
立岩の渡渉地点から崩落部分の復旧は結構な時間がかかりそうだ。通ろうと思えば通れるけど、進んで歩く意味は見当たらないし、当分の間は近づかないでおこうと思う。
MuscleTurtleさん、こんばんは。
トゥエンティクロス、豪快に逝きましたね。
堰堤巻き道部分は見事に崩れていますね。
復旧まではトゥエンティクロスは
通れないと考えて良さそうですね。
距離で最短なら、南ドントリッジが
迂回路といったところでしょうか。
ただ崩壊部分は、分水嶺越林道の終端部分。
再度DW経由で容易に重機が持ち込める場所なので、
早い時期に復旧されると良いのですが。
私も現場を目視しましたが、
かなり上部から崩れているので、
復旧に時間が掛かりそうなら
一旦、高雄山堰堤左岸から堰堤上流の堆積地に
迂回路でも開いて頂けるとありがたいですね。
Tokiwaさん おはようございます!
下りの方が2名おりましたが…崩壊部分は小さい岩も多く、まだ崩れそうに思います。通行禁止ではないのが不思議なくらいです。
うろ覚えですが、堰堤建設の際に左岸に巻道が作られたという話があったような…。
高雄山での迂回はしんどいですから、復旧が早いことを願わずにはおれません。