住吉・芦屋

(更新日: 2023.09.20) , 0

芦屋川支流ミツガシ谷を登る。黒越谷東尾根を下り奥池へ。観音山から甲陽園まで。

2017年1月15日 日曜日。8:50起床。今日は曇りから雪という予報。昨年末に行きそびれたミツガシ谷(三ッ樫谷)に行くことにした。ミツガシ谷の最近の記録に関して、取付き点を探している方がいる程度でほとんどネットでは見られず。

「六甲北摂 ハイカーの徑 木藤精一郎著」によれば

芦屋川道の辯天岩から第二渡渉點を左岸に渡つて少し上方に水電用取水口がある。其右岸(西)の支谷がミツガシ谷であり、樹草の中の小徑を流れに沿ふて荒地山北部砂山中の憩場に適する凹地に上がるのであつたが水害後谷中も廣くなつたので谷中傳ひに溯行してから右側山の小徑を行く。取水口から七〇〇米ばかりである。
此ミツガシ谷から北方の次ぎの花原への谷道(花原道)までに頂上砂山から數流のズレ谷があり、登るのは容易ではないが、降路とすれば左程危險なほどもなく立滑りなどに興じつつ下れる。

また「六甲の谷と尾根 石上隆章著」によれば

芦有道路から見えている谷でミドリ橋北詰から五〇mあまりで西に堰堤を確認して芦屋川を渡り谷へ入る。堰堤は左側より高まく。水流は無く滝もないつまらない谷であるが藪は少ない。埋積した岩石の上を登ってゆけば水流が出てくる。あくまでも水流に従えば小道が現れたかと思うとすぐ荒地山新道である。

2017年1月現在。果たして行けるのやら…。


少々前置きが長くなった。芦屋川道を進む。少し先の芦屋川へ下っていく地点、正面にも踏み跡がある。そこを進めば少しだけ楽ができた。


迂遠なトラバース道を進んできて弁天岩の上。少しだけ風雪が強まってくる。この少し北側に弁天滝がある。昨年6mばかり落ちた滝。良い印象はないし、近づきたくもないけど…一応確認しておこう。


登ったルートが赤破線。抜けたかったのが白破線。黄破線は落下、6mほど。白丸にリングボルト。改めて見るとルート取りに無理があったように思う。ついでにCSを抜ける部分も見ておこう。


写真左の穴から抜けてくるようだ。左の壁にはリングボルトが2つ。三角木馬状の右は滝下へ落ちてしまう。う〜ん、こうして改めて見るとフリーで登るのは無謀だったなぁ。さてミツガシ谷を目指して進む。


芦屋川の左岸の道を進んで芦屋市水道部の取水堰堤らしき地点。これが「水電用取水口」だろうか。周辺はフェンスで囲まれていて芦屋川に下れない。北へ進んでみる。


奥山精道線カーブNo.3のところでフェンスが途切れる。ここから左手芦屋川に下る。


下った先は八幡谷出合い。奥上流が芦屋川本流。右岸に渡渉することにした。


一部滑りやすいところもあったり…へつったりしながらなんとか取水口まで下ってきた。この右手にあるのがミツガシ谷だ。

1

2 3 4 5

裏紅葉谷 七曲滝の向こう側を見に。裏紅葉谷第二砂防ダムから左俣で詰める。前のページ

神戸市境界石No.57 林田区境界を歩く。高取山から獅子ヶ池へ下り雲雀ヶ丘。次のページ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

AND 絞り込み検索

  • カテゴリー

  • タグ

  • キーワード

神戸市境界石

  1. 神戸市境界石No.69 菊水山駅東尾根(仮称)から菊水GCを…
  2. 神戸市境界石No.88 天狗道から掬星台へ。
  3. 神戸市境界石No.79 蛇ヶ谷右岸にて。錨山散歩のついでに。…
  4. 神戸市境界石No.78 再度山山頂の北側にて。蛇ヶ谷右岸から…
  5. 神戸市境界石No.85 黒岩尾根から派生する尾根にて。どうや…

ナレッジ記事

  1. 忘れ去られた谷と岩場。六甲学院 山岳部誌「たきび」を紐解いて…
  2. トゥエンティクロス道標の表記がバラバラな件について調べてみた…
  3. 摩耶山周辺の杉の固有名称、天上寺の千年杉などについて。
  4. 六甲山でのドローン撮影について神戸市に問い合わせた結果。
  5. 次はどこへ行こうかな。「六甲_摩耶_再度山路圖」を見て計画を…

谷筋ピックアップ記事

  1. 木ノ袋谷 右岸支沢を登って寒谷北尾根608ピークを経て掬星台…
  2. 灘区六甲山町南六甲の崩落斜面を見に行く。前ヶ辻谷上流右俣から…
  3. 住吉川下流域遡行。ゴルジュ、滝、淵。住吉堰堤から小峰ヶ原砂防…
  4. 八王子川支流滝谷(小屋ヶ谷)を登って古寺山 昔の表参道を下り…
  5. 烏原貯水池放水路隧道を追う。ちりんちりんの滝から放水門まで。…
PAGE TOP