2018年8月4日 土曜日 9:24起床。今日は少々マニアックな登山と行きたい。今回のタイトルにある「六百山」、通常六百山というと北アルプスは常念山脈、霞沢岳の前山2470mの山。もちろんMuscleは行ったことがない。度々「六甲_摩耶_再度山路圖」を眺めているわけだけど、石楠花山の南東に同じその名前がある。
「三角点を有せざる山頂」としてその名前が確認できる。尾根筋には岩場があるようだ。六甲には新穂高だとか、穂高湖だとか、シェール槍などもあるけれど、これも北アルプスになぞらえたものなんだろう。標高はおよそ645m。
Muscleが勝手に「六百谷(仮称)」としているのは北アの六百山の東にある六百沢にならったもの。関西なら「沢」ではなく「谷」というわけ。まずは六百谷を目指すことにする。地図には点線の「小径」として描かれている。
家を出たのが遅く、まやビューラインを利用して掬星台に着いたのは12:45過ぎ。8月4日の今日は海上花火大会もあるというわけで、その手前で掬星台でイベントが行われるようだ。さて、一路黒岩尾根へ。
アドベンチャールート分岐を過ぎて、保安林看板がある地点。黒岩尾根の道は左下へ。ここから桜谷西尾根を下っていくことにする。出だしは笹原が広がるものの踏み跡は比較的明瞭。
尾根を下っていくと標高572m付近に中一里の境界標がある。石柱四面には「境界票、二番ノ一、明治四十四年十月、二番ノ一」と刻まれている。年代は阿弥陀塚と同じで南北で対をなす位置にあるようだ。ちなみにこの尾根筋は現在の灘区と北区の境界になっている。
ちょっと脱線するけど、口中一里山の境界の東端は現在の三国岩なんだけど、その南北で対をなす位置にあるのは長峰山の天狗塚。「六甲_摩耶_再度山路圖」の天狗塚には阿弥陀塚と同じように石柱が描かれている。昔は石柱があったのかな?
尾根を下りやや視界が開ける場所から北を見る。左のピークはヌクトゲートロックの上、奥の方にわずかに見えるピークが六百山。右手には新穂高三枚石が見えている。
順調に尾根を下っていくと桜谷渡渉地点に至る。やはり暑い…岩に腰を下ろして頸動脈あたりを冷やしつつしばし休憩。
徳川道(杉尾谷部分)の桜谷出合いを過ぎてシェール道分岐。目指す谷はシェール道の途中にある。
生田川上流の渡渉地点。対岸に細身の黒い毛色のイノシシがいて、こちらに気づいて斜面を駆け上がって行った。写真にはおさめられなかったけど珍しい個体だと思う。
まず1つ目の沢を渡る。この小さな沢は約10m遡ると2段4mほどの滝がある。水量はわずかながらいつか行ってみたいところ。
道なりに進んで森林管理道の柵があり、森林浴コースの道標がある地点。このすぐ先に水量の少ない小さな沢が横切っている。
また数メートル先に先ほどと同じように小さな谷筋がシェール道を横切っている。こちらはほとんど水量がない。今日登るのはここ。名付けて六百谷。どうなることやら…。
微妙どころか今回の山行なかなか渋いところを攻めてこられるなと実感して読ませていただきましたよ、古きを訪ねてなんとかというか普段のMuscleさんの姿勢通り古来の資料に再発見や見落としがないかという情報戦略、本当に好きでない限りなかなか完徹できないことだと思います
これからもこのような面白い切り口の山歩き紀行を期待しています
私、今日山羊の戸渡りから杣谷峠、永峰堰堤と歩いてきましたがやはり長峰山登山道通行止めの案内とテープ規制があちこちにありましたね、叔母野山住宅裏以外にどこか崩れているのか近いうち調べてみようと思ってます。そうそう長峰堰堤のあたりも迂回道ができてましたね
私は都賀川を辿ったので入り込めましたが旧表六甲DWも通行止めになっているので山羊の戸渡りや西谷も今は基本入り込めないですね、豪雨の置き土産迷惑千万ですわ
長峰大好きさん こんばんは!
そう言っていただきありがとうございます!今回の山行はもともと考えていた道筋とは別で、「六百山」の名前を見て「これは行ってみなければ!」といういつものノリでした。谷よりは尾根の方が少し楽しめたかもしれません。
長峰山登山道は公設の道標がある道は関電巡視路もありますよね。
そこも通れないんですかね。随分と行っていないのでようすを知らずです。
仰られるほんの少しの迂回路、あれはなんでしょうか。パッと見普通に通れそうに見えました。
そう言えば以前表六甲DW通行止めの際は、現場手前から川に無理やり下りました。
DWはあっちもこっちも通行止め。8月半ばには復旧するようですが…。
それにしても叔母野山住宅裏の土砂崩れで通行止めならトゥエンティクロスが通行止めではないのが謎ではあります。早く色々と元通りになると良いですね。