布引・北野

(更新日: 2025.04.8) , , 2

追谷川遡行。追谷墓園奥から市章山の脇を抜ける。浅間ヶ丘道を経て再度谷を下る。

2019年5月5日  日曜日。前日の旅疲れから11:25起床。連休も終盤でのんびりしようかと思うも裏山歩きくらいはしておこうかなと14時頃に動き出す。


近所の野良猫に挨拶をして、なんとなく歩いていく。特にここと決めていなかったけど、追谷墓地の入り口あたりに来た。追谷墓地あたりを歩いたのはもう4年前くらいで、そういえばこの谷を通しで歩いていないなと思い、遡ることにした。
入り口周辺は法面崩落復旧工事が行われていて、期間は「令和元年9月30日まで」とあった。


「神戸區追谷墓地」の標識を過ぎて進んでいくと墓園への扉がある。彼岸の時期を除き3/1〜10/31は午後6:00まで、11/1〜2/28までは午後5:30までなので注意したい。
※「墓園」と「墓地」と混在しているのはそれぞれの表記が公式に見られるのであえてそうしている。


墓園の成り立ちを簡単に言うと、「城ヶ口墓地を移転するために大正14年に神戸区が創設した墓地」で神戸市営の墓園。
特異なかたちは実際に見たらわかるんだけど、墓園は谷筋を完全に埋め立てて作られている。3000区画あるそう(ちなみに現在新規の受付はしていないみたい)。写真に映る正面奥本流側へ進んでいく。


正面に神戸市の市章が見えてくる。一見源頭部は市章山かと思うも、どうやら右の三森谷尾根の稜線の堂徳山のよう。


対岸に目をやると構造物があるので寄ってみた。施錠されていてようすは伺えないものの、雰囲気のあるお堂。いろいろ調べておこうと思う。神戸市公式の区画図によれば「八角堂」というらしい。


今まであまり気にしていなかったけど、立派な萬霊塔がある。


さて、墓地の敷地の最奥(21区)まで来た。手前の石垣堰堤は「安霊堰堤」という名前。六甲山では基本渓流の名前が付いているもんだけど、これは珍しい。


続く追谷第二堰堤の左岸には丸太の階段が設置されている。ハイキングに配慮したわけでもなさそうだし少々謎の階段だ。


追谷第二堰堤の上流側。流木止めのスリット堰堤なわけだどけ、こんな構造を見たのは初めてだ。レンガの壁も見える。


堰堤の上流側にはL字のレンガの構造物があって、階段も設置されている。どのような用途、役割で設置されているんだろう?専門の方に聞いてみたいところ。


レンガ構造物の地点に下りて上流を見るといきなりクライマックス。大きな滝というか壁があった。「ここを登ったら100万円!」とかなら登るかも知れないけれど…ちょっと上段が難しそう。ここは安全に右から巻くことにする。


巻いていくと左岸にバンド。しかし外傾していて落ち葉も積もっている。滑ったら下まで落ちそうなのでさらに高く巻いていく。散歩のハイキング仕様だし無理はしない。


高巻いていくと上流に堰堤が見えたのでそのまま高さをキープして堰堤を越える。銘板は右岸にあって名称は未確認だけど「追谷堰堤」だろうと思う。


堰堤を越えて進むと大きく二俣。賞味三俣になっている。ここは本流らしき写真右奥へ進んでいくことにする。

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コメント

    • isoroku
    • 2019年 5月 06日

    いつも楽しく興味津々で拝見しています。またこの度は、私の本家の墓がある「追谷墓地」も探索されたとのことで嬉しく思い、コメントをさせていただきました。子供のころから「萬霊塔」は大きいなと思っていましたが、創建時は納骨所もあり「高さ44尺5寸 上屋の周囲23尺平方 遺骨1万を収容しあり」(手持ちの古絵葉書記載ママ)と最近知りました。しかし阪神大水害で倒壊流出、塔の部分が現在の形で残っているんですね。21区にある平坦地が本来の建立場所だったのかなと思ったりしています。ではこれからも様々な山歩き記録を楽しみにしております。

    • isorokuさん こんにちは!

      正直墓地を本来のかたちではなく、こうして歩くのはどうなんだ…ですが。
      納骨所はなかなかの大きさだったんですね。絵葉書は見たことがないのでまた探してみようと思います。
      谷筋のど真ん中なので大雨後の被害も相当だったんだろうと想像します。
      たしかに21区は微妙にスペースが残っているように見え、そこにあったかも知れませんね。
      他の方々ももちろんですが、isorokuさんにも色々と教えていただきありがたく思います。

      今後ともよろしくお願いします!

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