布引・北野

(更新日: 2023.09.20) , , 2

追谷川遡行。追谷墓園奥から市章山の脇を抜ける。浅間ヶ丘道を経て再度谷を下る。

2019年5月5日  日曜日。前日の旅疲れから11:25起床。連休も終盤でのんびりしようかと思うも裏山歩きくらいはしておこうかなと14時頃に動き出す。


近所の野良猫に挨拶をして、なんとなく歩いていく。特にここと決めていなかったけど、追谷墓地の入り口あたりに来た。追谷墓地あたりを歩いたのはもう4年前くらいで、そういえばこの谷を通しで歩いていないなと思い、遡ることにした。
入り口周辺は法面崩落復旧工事が行われていて、期間は「令和元年9月30日まで」とあった。


「神戸區追谷墓地」の標識を過ぎて進んでいくと墓園への扉がある。彼岸の時期を除き3/1〜10/31は午後6:00まで、11/1〜2/28までは午後5:30までなので注意したい。
※「墓園」と「墓地」と混在しているのはそれぞれの表記が公式に見られるのであえてそうしている。


墓園の成り立ちを簡単に言うと、「城ヶ口墓地を移転するために大正14年に神戸区が創設した墓地」で神戸市営の墓園。
特異なかたちは実際に見たらわかるんだけど、墓園は谷筋を完全に埋め立てて作られている。3000区画あるそう(ちなみに現在新規の受付はしていないみたい)。写真に映る正面奥本流側へ進んでいく。


正面に神戸市の市章が見えてくる。一見源頭部は市章山かと思うも、どうやら右の三森谷尾根の稜線の堂徳山のよう。


対岸に目をやると構造物があるので寄ってみた。施錠されていてようすは伺えないものの、雰囲気のあるお堂。いろいろ調べておこうと思う。神戸市公式の区画図によれば「八角堂」というらしい。


今まであまり気にしていなかったけど、立派な萬霊塔がある。


さて、墓地の敷地の最奥(21区)まで来た。手前の石垣堰堤は「安霊堰堤」という名前。六甲山では基本渓流の名前が付いているもんだけど、これは珍しい。


続く追谷第二堰堤の左岸には丸太の階段が設置されている。ハイキングに配慮したわけでもなさそうだし少々謎の階段だ。


追谷第二堰堤の上流側。流木止めのスリット堰堤なわけだどけ、こんな構造を見たのは初めてだ。レンガの壁も見える。


堰堤の上流側にはL字のレンガの構造物があって、階段も設置されている。どのような用途、役割で設置されているんだろう?専門の方に聞いてみたいところ。


レンガ構造物の地点に下りて上流を見るといきなりクライマックス。大きな滝というか壁があった。「ここを登ったら100万円!」とかなら登るかも知れないけれど…ちょっと上段が難しそう。ここは安全に右から巻くことにする。


巻いていくと左岸にバンド。しかし外傾していて落ち葉も積もっている。滑ったら下まで落ちそうなのでさらに高く巻いていく。散歩のハイキング仕様だし無理はしない。


高巻いていくと上流に堰堤が見えたのでそのまま高さをキープして堰堤を越える。銘板は右岸にあって名称は未確認だけど「追谷堰堤」だろうと思う。


堰堤を越えて進むと大きく二俣。賞味三俣になっている。ここは本流らしき写真右奥へ進んでいくことにする。

1

2 3

広島県尾道市 千光寺のくさり山(石槌山鎖修行場)から八畳岩136.5m。倉敷市児島から尾道への旅。前のページ

新神戸から天狗道555Pを経て、学校林道から東山尾根を下る。次のページ

コメント

    • isoroku
    • 2019年 5月 06日

    いつも楽しく興味津々で拝見しています。またこの度は、私の本家の墓がある「追谷墓地」も探索されたとのことで嬉しく思い、コメントをさせていただきました。子供のころから「萬霊塔」は大きいなと思っていましたが、創建時は納骨所もあり「高さ44尺5寸 上屋の周囲23尺平方 遺骨1万を収容しあり」(手持ちの古絵葉書記載ママ)と最近知りました。しかし阪神大水害で倒壊流出、塔の部分が現在の形で残っているんですね。21区にある平坦地が本来の建立場所だったのかなと思ったりしています。ではこれからも様々な山歩き記録を楽しみにしております。

    • isorokuさん こんにちは!

      正直墓地を本来のかたちではなく、こうして歩くのはどうなんだ…ですが。
      納骨所はなかなかの大きさだったんですね。絵葉書は見たことがないのでまた探してみようと思います。
      谷筋のど真ん中なので大雨後の被害も相当だったんだろうと想像します。
      たしかに21区は微妙にスペースが残っているように見え、そこにあったかも知れませんね。
      他の方々ももちろんですが、isorokuさんにも色々と教えていただきありがたく思います。

      今後ともよろしくお願いします!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

AND 絞り込み検索

  • カテゴリー

  • タグ

  • キーワード

神戸市境界石

  1. 神戸市境界石No.85 黒岩尾根から派生する尾根にて。どうや…
  2. 神戸市境界石No.48・49 高取山白川神社境内と安井茶屋 …
  3. 神戸市境界石No.69 菊水山駅東尾根(仮称)から菊水GCを…
  4. 神戸市境界石No.46 高取台中学校北側の高取高層配水場の脇…
  5. 神戸市境界石No.78 再度山山頂の北側にて。蛇ヶ谷右岸から…

ナレッジ記事

  1. 【神戸100年 写真集】明治以降の山本通周辺の風景。
  2. 記録に残したかった「十王山光明寺 閻魔堂」。
  3. OSPREYバリアント37がリコール対象になる。2日後には新…
  4. 六甲山の砂防堰堤について思う。
  5. 遡行図記号をイラストレーターで作成し、遡行図を作ってみる。

谷筋ピックアップ記事

  1. 廃道一ヶ谷道を歩いてみる。六甲ケーブル下駅から山上駅まで。
  2. 2日連続布引谷へ。神戸市中央区葺合町山郡 謎の水平道と286…
  3. 布引雄滝 五瀧不動尊の祠裏手から谷筋を登る。
  4. 裏六甲 中ノ谷を登りシュラインロードを下る。
  5. 布引谷をウロウロ。谷川橋からごく短い谷を登る。
PAGE TOP