菊水・鍋蓋・再度

(更新日: 2023.09.20) , , , 2

鍋蓋地獄谷左俣を登る。山頂経由で小部隧道南谷(仮称)を下り大滝に出会う。


縦走路を進んで「つうほうプレートち1-9-2」がある地点。ここから北へ伸びる破線道に行ってみることにする。アラカルートさんでいう鍋蓋第五北尾根。出だしは踏み跡明瞭でテープもたくさん。


尾根伝いに進んでいくとザレがあって、その先に松の小ピークがある。この時点で道を外していることに気づいていない…。


松のピークから先へ進むと眼下に天王ダムが見える。破線道は続いているようになっているんだけど、ほとんど崖でこれ以上とても進めない。対岸の山腹に道が見えるのでつながっていたんだとは思う。
どこで分岐を見逃したのか…今来た道を戻ることにした。前項写真のザレあたりをうろうろ。斜面を途中まで下ってみたり。と、谷筋に大きな滝が見えた。


滝とあれば見ずにはいられない。強引に斜面を下って谷筋に下りてみた。中段がボテ腹の大滝。ちょっと上がはっきりしないけど15mくらいはあるかな? この滝は今立っている谷の右岸支流にかかる滝。本流は岩屑が多めの谷。


滝を見て破線道のことはどうでも良くなってしまった。谷を下ろう。H23年製の「鍋蓋山堰堤」のスリットを抜ける。ところで今日のタイトルに「小部隧道南谷」と付けたわけだけど、この谷の名前はないようだ。堰堤の名称がそれを表している。


谷を下ると虎柄テープがあり対岸の山腹へ導くようだった。そっちに行ってもいいんだけど、今日は写真左下に続く無名の谷を下る。すぐに小滝。


続く樋状小滝。道路までの距離もそれほどないし「初見の谷だけど大丈夫でしょ」と高をくくっていた。


進むとすぐに10m以上落ちている。大きな滝だ…。左から巻いて下ることにするものの、急な傾斜でヒヤヒヤする。


なんとか下って下から見上げるとこんな感じ。ギリギリ登れるかどうか、手強そうな滝。下流にあるチョックストーン小滝などを慎重に下っていく。


さらに三段の大きな滝があった。落ち口の写真を取り忘れてしまったのは痛恨のミス。それくらい気持ちに余裕がなかったのかも。ここは上段の大滝の中間地点あたり。木につかまってなんとか一枚。かなりやばい斜面で一歩滑ったら滝壺に落下してしまう。さすがにロープが欲しくなった。


中段、下段と巻いて下ると祠があった。管理はしっかりされているようだ。一体どういう謂れがある祠なんだろう。
さて、巻いて下った大滝の全姿を見るべく上流へ向かう。


多分下りも問題なさそうなのでとりあえず下段の滝を登っていく。


中段の滝に差し掛かる。奥には上段の大滝が控えている。しかしこの中段の滝、登っても下りられないな…。また危ない斜面を巻いて下るのは怖いし、ここで諦めることにした。またロープを持ってきたときにトライしようと思う(でも多分もう来ないかも…)。今日はヘルメットさえ携行していない始末で反省しきり。


祠から先は案の定歩きやすい道ですぐに国道428号線、小部トンネルの南側に出る。鍋蓋山の谷筋を舐めていた。こんな短い谷に大滝が3本もあるなんて。…ということはまだ見ぬ六甲山の大きな滝がどこかで待っているはず。それに出会うべくこれからも地道に六甲の谷歩きを続けていこうと思う。
今日は鍋蓋地獄谷左俣遡行が主目的だったけど、こっちが主になってしまった感は否めないな。

今日歩いた軌跡

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コメント

    • 長峰大好き
    • 2018年 3月 18日

    おはようございます
    知らない谷の無名の滝探索、やっぱり面白いですね、しかも考えて引き返したり次回はロープ準備などMuscleTurtleさんならではのハイレベルな試行錯誤が絡んでくると活劇っぽくて一層楽しい記事になりますね!
    最近摩耶、長峰の記事が減ったかなあと思ってましたので摩耶東谷楽しみです

    • 長峰大好きさん おはようございます!

      12:26起床…。今日は行けそうにありません!
      ハイレベルなんてとんでもないですよ!以前より少しだけ慎重というか及び腰というか逃げ気味…。でも逆にそれで良いのかなとも思ったりしています。ギアの類は下調べで必ず必要な場合以外持っていかないっていうのはよくありませんね。わかっていても「重いし面倒だなぁ」が先に立ってしまいます。あとノリで行くクセですね。

      言われてみればこの2ヶ月、行ってませんね。
      暖かくなり水への抵抗も少なくなってきました。21日は雨予報ですがなんとか1〜2本。木ノ袋谷で行きたいと思うところもあります。

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