神戸市境界石

(更新日: 2023.09.20) 2

神戸市境界石No.66 鵯越駅からイヤガ谷周辺。


斜面を登って尾根に乗るとそこに石柱が!と、よく見ると天辺に「湊西区」と掘ってある…。これは神戸市湊西区の境界石だ。菊水山周辺ではよく見られるもの。テンションが下がるものの、この尾根は歩いたことがなかった。東へ進んでみよう。


4本ほど湊西区の石柱を見ながら進むと「き56-6」道標がある地点でイヤガ谷東尾根に合流してしまった。右に下れば関電巡視路経由で烏原へ。今来た尾根道は公設の道標にこうして示されている道なんだなぁ。アラカルートさんが「63」の中で歩いていないのはなぜなのか。


ピークから歩いてきた道を西へ戻っていく。写真に映るのは湊西区の境界石。あぁ、あれが神戸市のものならなぁと思いながらさらに西へ。


と!ピークの西端にやや太めの石柱が。やっぱりあったんだ。神戸市境界石六十六号。


一応天辺の切れ込みをチェック。ここでやや曲がるようだ。


ここで今後のためにスマホのスクリーンショットを残しておく。緑の矢印が切れ込みが示す方向。こうして見ると尾根とはずれているし、現在の区界ともずれている。これでは探索が捗らないな。う〜ん。


さて下っていくと道標がある。この地点で右奥から下ってくる石階段道と合流する。左へ下る。


下っていくとすぐに道標。ここは鵯越駅から北へ進んでイヤガ谷東尾根を目指すときにイヤガ谷川を渡渉するところ。現在の区界は左岸の脇を回り込むようになっているので一応歩いてみようと思う。


なるべく忠実に歩こうと思ったんだけど、左岸はこんな感じで少々厳しい。結果谷に下りてしまった。濡れたくなかったけど諦めよう。イヤガ谷は過去に1回歩いているんだけど、水質は良くない。


しかし結局何も見つけられず。対岸にはおびただしい数の無縁墓。少々気遅れる。無縁仏のWikipediaにここが紹介されるくらいだからかなりのもの。


対岸に渡って鵯越墓園の一部を抜けてきた。手前のお宅の庭掃除をされていた高齢の女性と挨拶を交わすと少し話し込む展開に。この方の曾祖母が高野山で霊感を得てここにお寺を築いたらしい。来たときにはこうしたお墓はなかったそうだ。お寺は今のお住いよりは高台にあったそうだけど、水害で流され現在の場所に至る。
ちなみにこの八十八箇所屈は88ないらしい。またイヤガ谷の上流にお不動さんがあるのを伝えると、そこはまた別の人(お滝の○○(※失念)と呼んでいたみたい)が修験の場としていたらしい。また通るときもあると思いますのでよろしくお願いしますと伝えお別れする。


さて、あと少しだけ探索。史跡鵯越の記念碑から墓園に入る。


南門から入ってすぐ。ガードレールの切れ目から下に下ってみる。そこは関電巡視路になっているようだ。


左手に廃自転車置場のフェンスを見ながら進むと道が右に曲がる。ここにあるかと思ったけど何もなし。進むとすぐに鉄塔があり、踏み跡がわからなくなってしまった。境界を忠実に進んでも苅藻川に下る羽目になるので危ない。今来た道を戻っていく。


ついでに鵯越大仏の裏の斜面を見てみるもののやはり何もなかった。ありそうなもんだけどなぁ。そう簡単にはいかないね。


16:58 鵯越駅に戻ってきた。目の前で普通電車が行ってしまった。待つこと15分で新開地、そして神戸三宮へ。
今日はなんとか1本見つけられたし、貴重なお話を聞くことができて良かった。まだまだ歩いていないところはたくさんあるなと思わされた1日。

今日歩いた軌跡

1

2

古代山城 鬼ノ城周遊から岩屋、犬墓山ハイキング。GW前半の実家小旅行など。前のページ

長野県への旅。霧訪山から大芝山を経て善知鳥峠。駒ヶ岳ロープウェーで千畳敷カール。次のページ

コメント

    • 街歩き人
    • 2020年 4月 28日

    Muscle Turtleさんこんにちは。
    67号に出会いました。こんな状況だし見つけた場所が場所なのであまり喜べないのですが、とりあえず場所を報告します。
    場所はイヤガ谷東尾根の道沿いで鵯越への本道と烏原への尾根道の分岐のすぐ北側です。
    昨日、このコロナ禍での出勤調整で休みになり、平日のマイナーな登山道なら大丈夫だろうと滝山から地蔵広場を経てイヤガ谷東尾根に行きました(出会った人は地蔵広場で1人君影ロックで1人でした)。ここで紹介されている66号への分岐を過ぎしばらく進むと上記の本道との分岐のあたりの尾根道がスッパリ30メートルほど切り取られて「菊水山第4堰堤」の工事が行われていました。工事用の連絡路かな?とにかく迂回路(下の舗装路)を通って北側の山道へ戻って100メートルも行かないうちに道のわきに立っていました。3本鉄塔の一番手前(南側)までの半分も行っていなと思います。
    不思議なのはそこだったら今までに絶対見つけていると思うからです。そのあたりの藪が刈られて見つけやすくなったのか、はたまた工事の関係でよそから移してきたのか。ただ天辺の切れ込みは正しそうですが。
    そのあたりの判定は専門家(?)のMuscleさんにゆだねたいと思います。この騒動か落ち着いたら是非確認しに来てくださってご意見を。よろしくお願いします。

    • 街歩き人さん こんばんは!!!

      なーーんと!!!!!!見つけられたのですね!67号。
      これはさっそく行ってみなければ。こんなときですけどね…。
      あのあたりは何度か歩いていて行ったり来たり…諦め加減でしたが、やはりあるっていう…。
      街歩き人さんさすがです!
      おっしゃられる場所、道順なんとなく頭に浮かびましたので、
      さっそく明日、いやできるだけ近いうちに行ってみたいと思います。
      なるべく人に合わない道でそこまでたどり着くのが大変そうですが。
      (今日は鍋蓋山まで歩きましたが、縦走路は16:40でも意外にすれ違ってしまう始末…)
      頑張ってみます。

      情報本当にありがとうございます!
      67号ってことは多分その次も近くにあるはずなのでそこもぜひ行ってみたいと思います。

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