2023年8月5日 土曜日。ここ最近の休みの日は山麓歩きや街中歩きをしていて、境界石が道路や塀に埋まっていやしないか…何か新しい発見がないか足元を見ながら歩いたりしている。今回は以前から気になっていた新開地にある境界石を見に行くことにする。
自宅を出発してから宇治川や大倉山、東山商店街からミナエンタウンなどなどお気に入りスポットに寄ったりしながら2時間ちょいで湊川公園に到着。それにしても暑い…もう汗びっしょり…。さて、境界石の探索を開始する。
※実際歩いた経路と掲載写真の順番は、全体の順序をわかりやすくするため変更しています。
神戸電鉄本社ビルの南西角に来た。正面奥が新開地商店街で、今立っているのはかつての天井川の土手下のような位置。この階段は石造りで当時のまま残っているような風情。階段には名前があって「温泉大階段」というらしい。
階段を登りきった先のアスファルトに御影石の境界石が埋まっていた。最初は湊西区と湊東区の境界かな?と思ったけれど、てっぺんの「へ」の字の境界線は大まかに言って東西方向になっている。区界はそもそも旧湊川に沿うように南北のラインで分けられていたわけで…おそらくこれは誰かしらの土地の境界なのかな。ちなみに折れた先を見ても建物があるだけだし、その先=商店街の向こう側などを確認するも続きはなかった。
階段の上から振り返った西向きの写真。階段の踊り場には防火用か取水用か…古そうな石蓋が残っている。色々調べてみるものの、これが果たして何なのかはわからない。天井川の川底くらいの位置なのだろうか。
先ほどの境界石の場所から商店街方面に少し進むとT字路になっている。右に曲がってすぐの足元、写真中央あたり。
同年代と思われる境界石があった。まさしく土地の境界を示す境界石といった感じ。周辺を改めて色々見てみるものの、その他の境界石は見当たらなかった。
ところで湊川新開地ガイドブック 三船清作「神戸・湊川新開地とその周辺復元図」(昭和10~13年頃)を見ると、この境界石がある場所は松竹劇場の北側にあたるようだ。これも「松竹の境界石」かもしれない。ということは、階段上の石も同様か…。
少し場所を移動して、商店街西側の大通り(湊町線)の一角に来た。ここには「B面の神戸・新開地〜聚楽横丁ノ地図〜」の案内板があり、周辺マップと聚楽横丁(しゅうらくよこちょう)の由来が掲示されている。
案内マップを見ると「聚楽横丁」は壱ノ通から七ノ通(マップでは中ノ筋)まであるようだ。色々な味があるお店があるんだなぁ。
壱ノ通と公園筋(Super D’station新開地店※旧ラウンドワンの西側の小路)が交わる地点から南に向かうとすぐに足元に左上が欠けた境界石が現れる(写真は北向きで撮影)。【道|松竹】とあり、かつての松竹の土地と道路との境界となっている。
さらに南へ数メートル、同じ境界石がある。こちらは随分と文字が見やすい形で残っている。※同じく北向きで撮影。
さらに南へ。県道21号線の歩道に出る手前にも境界石がある。この境界石は前2つとは文字の方向が逆になっていて、南が頭。というわけでこれが境界石の南西端だろう。
てっぺんを見ると相当削られている。この道はバイクも走っているので適正に保存しなければゆくゆく消えてしまいそうだ。
これまで、この【道|松竹】の境界石についてスポットを当てている記事を2つ目にしていて(後述)、残存する境界石が最低2つあることはわかっていたわけだけど、現在3つ確認した状態。もういくつかあるんじゃないかと新開地エリアをウロウロすることにした。
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私の父も 新開地北でそだちました。
湊川温泉で遊び、聚楽館で映画をみたかな。
新世紀は 父は下戸なのでいってないでしょう。
聚楽館は昭和40年頃健在でした。
高校生の私はスケートをしましたよ。
101匹わんちゃん 大行進の映画を見たのも 聚楽館でした。
coolな谷筋の遡行 まってます。(⌒∇⌒)
まやさんさんぽサン こんにちは!
お父様、そうでしたか! 羨ましい…いいですね、にぎやかな頃。
今となっては東山界隈はまだ賑わいのある商店街が広がっていますが、道路を挟んで南側は
昼間から飲む打つの「THE おやじの街」って感じですねw それはそれで好きですけれども。
もし兵庫大仏が新開地近辺にあって、仲見世のような核があれば
まだまだ廃れなかったかもなぁと妄想しています。
coolな谷筋…いましばらく体づくりに励みつつ、楽そうなところから再開していくつもりです!
よろしくお願いします。
久しぶりの新規更新ですね!
普段こまめにチェックしていないので宮坂堰堤校正いただかなければきっと見逃していました
それにしても相変わらずこの手のテーマをきめ細かい意識で炎天下に神経張り詰めて探求される姿勢に脱帽です
新開地周辺は父母、両祖父母の育った街ですが境界石視点で歩いたことなどまったくなかったので新鮮な気持ちで拝読しました
ダイエットされてお山の方でも流石!そのルートがあったか!!と唸らせるパリエーションを期待しています
ご無沙汰しております。
新開地周辺は父母、両祖父母の育った街>まさに新開地が「東の浅草、西の新開地」と言われていた頃でしょうか。お写真なんかも残ってたりするんですかねぇ。
個人的に神戸市で一番好きなエリアなのでワクワクします。
ダイエット+足の痛みがマシになればぼちぼちと山も再開していこうと思っていますので、よろしくお願いします!