摩耶

(更新日: 2023.09.20) , 0

亀の滝第二砂防ダムの谷を登る。亀の滝もついでに見ておく。

2018年8月26日 日曜日。11:30起床。今日の山行当初の予定としては「青谷川下流右岸に神戸市境界石がないかどうか確認して帰る」という短いもの。


神戸市バス2系統青谷で下車し北上して摩耶橋。右岸側は私有地のフェンスで入れず。対岸には宗教施設のようなものがある。そこも入った奥に扉がある。どちらからも川へ入れないので一旦青谷道を進む。


宗教施設の奥に回り込んで谷に下りると3mほどの小滝。どうやら取水設備が昔はあったようす。その奥には無名の堰堤。一応周囲を見てみるものの石柱の類はないみたい。


青谷道に戻りほんの少し進むと青龍寺という「寺らしきもの」がある。その下流側には谷に下りる階段があるんだけど、鎖が渡され立入禁止になっていた。以前は行けたんだけど「きけん」とのこと…なぜだろう?


青龍寺を過ぎると橋があり、その先には昭和14年完成の亀の滝砂防ダム(亀の滝堰堤)がある。ところで「亀の滝」ってどの滝のことだろう?この目で見たことがないし、それが以前から気になっていた。この下流側には滝があるのでそれだろう。行ってみる。


場所的には青龍寺の奥。ここで国立国会図書館デジタルコレクションで見ることができる「賀川はる子 著 女中奉公と女工生活」の「摩耶山詣」から一部引用すると

…登り廿八丁は終日座つて仕事をして居る私達には骨が折れる。でも高いだけ それだけ美しい。麓の松林を過ぎると摩耶橋に出る。橋をわたるとその流れに添ふて登りになる。亀の瀧が落ちて居る。信仰厚い人が打たれて病を癒やされると云ふ。山と山の谷合を涼しい風に吹かれて行くと、葦簾を張つた茶見世が有る。…

とある。亀の滝砂防ダムから下流で直瀑はここだけ。行場っぽい雰囲気もあるのでこれが「亀の滝」だろう。※登り廿八丁とあるけど、現在の青谷道登山口には廿ニ丁の標石がある。廿八丁石柱がどこにあったのか、それもまた気になるところ。


青谷道を進んでここは亀の滝砂防ダムの上流側。対岸に廃屋が見える地点。左岸から支流が流れ込んでいる。そういえばここはまだ歩いていなかったなぁ。


というわけでまったく予定していなかったけど、今日はこの谷筋を登ってみることにした。右手に廃屋を見ながら思いつきのまま谷へ入っていく。


すぐに石組みの谷止があって、その先にはダムがある。平成2年3月完成の亀の滝第二砂防ダム。まとめて左から越える。


ダムの上流ですぐに二俣。本流は左。一旦右俣の様子を見に行ってみる。

スラブ状の滝が奥に見えた。行ってみたい気持ちもなくはないけど、おそらくそれを越えるとしばらくで尾根に出てしまう。やや後ろ髪を引かれながら左俣に戻り本流を進む。


本流側はいきなり地味!これなら右俣で良かったかもとちょっと思ったものの…


4m階段状の小滝現る。頭上の倒木が残念だけど、こんな小さな谷にも面白い展開が待っていた。


上段に逆層の滝が続いている。ここは滝右の段々を登ることにした。


続いて5m弱階段状。岩を湿らす程度の水量。台風後でこれなら普段はただの岩場だろうと思う。さらに上流へ遡る。

1

2

桜谷道西の廃道 徳合道探索2回目。廃道はやはり廃道。前のページ

六甲山でのドローン撮影について神戸市に問い合わせた結果。次のページ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

AND 絞り込み検索

  • カテゴリー

  • タグ

  • キーワード

神戸市境界石

  1. 神戸市境界石No.116・98・97・96・95・94・92…
  2. 神戸市境界石No.69 菊水山駅東尾根(仮称)から菊水GCを…
  3. 学校林道へ神戸市境界石90号と93号を探しに行くが…2日連続…
  4. 神戸市境界石No.93 学校林道 神戸港線一九鉄塔の南にて。…
  5. 神戸市境界石No.85 黒岩尾根から派生する尾根にて。どうや…

ナレッジ記事

  1. 新湊川水系天王谷川天王ダムの階段立入りについて神戸土木事務所…
  2. トゥエンティクロス道標の表記がバラバラな件について調べてみた…
  3. 神戸市文書館企画展「近代神戸の開かれた六甲山」に行ってみる。…
  4. 次はどこへ行こうかな。「六甲_摩耶_再度山路圖」を見て計画を…
  5. 城山展望公園の現在 ハンター谷を登り北野谷東尾根を下る。

谷筋ピックアップ記事

  1. 奥山精道線カーブNo.10から破線道の谷を行く。ゴロゴロ岳か…
  2. 葺合町古輪谷から旧摩耶道を経て山門ノ谷へ。その後配水管の続き…
  3. 法徳寺北尾根(仮称)から崩落現場の上へ。老婆谷を下って摩耶山…
  4. 【古道を歩こう】山田道をできるだけ忠実に辿ってみる。上谷上か…
  5. 二十渉堰堤下流の支沢から黒岩尾根を経て、掬星台へ至る。
PAGE TOP