2018年8月26日 日曜日。11:30起床。今日の山行当初の予定としては「青谷川下流右岸に神戸市境界石がないかどうか確認して帰る」という短いもの。
神戸市バス2系統青谷で下車し北上して摩耶橋。右岸側は私有地のフェンスで入れず。対岸には宗教施設のようなものがある。そこも入った奥に扉がある。どちらからも川へ入れないので一旦青谷道を進む。
宗教施設の奥に回り込んで谷に下りると3mほどの小滝。どうやら取水設備が昔はあったようす。その奥には無名の堰堤。一応周囲を見てみるものの石柱の類はないみたい。
青谷道に戻りほんの少し進むと青龍寺という「寺らしきもの」がある。その下流側には谷に下りる階段があるんだけど、鎖が渡され立入禁止になっていた。以前は行けたんだけど「きけん」とのこと…なぜだろう?
青龍寺を過ぎると橋があり、その先には昭和14年完成の亀の滝砂防ダム(亀の滝堰堤)がある。ところで「亀の滝」ってどの滝のことだろう?この目で見たことがないし、それが以前から気になっていた。この下流側には滝があるのでそれだろう。行ってみる。
場所的には青龍寺の奥。ここで国立国会図書館デジタルコレクションで見ることができる「賀川はる子 著 女中奉公と女工生活」の「摩耶山詣」から一部引用すると
…登り廿八丁は終日座つて仕事をして居る私達には骨が折れる。でも高いだけ それだけ美しい。麓の松林を過ぎると摩耶橋に出る。橋をわたるとその流れに添ふて登りになる。亀の瀧が落ちて居る。信仰厚い人が打たれて病を癒やされると云ふ。山と山の谷合を涼しい風に吹かれて行くと、葦簾を張つた茶見世が有る。…
とある。亀の滝砂防ダムから下流で直瀑はここだけ。行場っぽい雰囲気もあるのでこれが「亀の滝」だろう。※登り廿八丁とあるけど、現在の青谷道登山口には廿ニ丁の標石がある。廿八丁石柱がどこにあったのか、それもまた気になるところ。
青谷道を進んでここは亀の滝砂防ダムの上流側。対岸に廃屋が見える地点。左岸から支流が流れ込んでいる。そういえばここはまだ歩いていなかったなぁ。
というわけでまったく予定していなかったけど、今日はこの谷筋を登ってみることにした。右手に廃屋を見ながら思いつきのまま谷へ入っていく。
すぐに石組みの谷止があって、その先にはダムがある。平成2年3月完成の亀の滝第二砂防ダム。まとめて左から越える。
ダムの上流ですぐに二俣。本流は左。一旦右俣の様子を見に行ってみる。
スラブ状の滝が奥に見えた。行ってみたい気持ちもなくはないけど、おそらくそれを越えるとしばらくで尾根に出てしまう。やや後ろ髪を引かれながら左俣に戻り本流を進む。
本流側はいきなり地味!これなら右俣で良かったかもとちょっと思ったものの…
4m階段状の小滝現る。頭上の倒木が残念だけど、こんな小さな谷にも面白い展開が待っていた。
上段に逆層の滝が続いている。ここは滝右の段々を登ることにした。
続いて5m弱階段状。岩を湿らす程度の水量。台風後でこれなら普段はただの岩場だろうと思う。さらに上流へ遡る。
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