谷が曲がった先に浮華の滝が現れた。泳いで取付きチョックストーンの右、流芯を登るようだけど…左岸をへつる。
ロープが垂れていた。ありがたく使うことにした。ヌルヌルしていて、不安定。ほぼごぼうで登ってしまう…。
弁天橋を潜る。ネオプレンソックスを履いているものの…中はバシャバシャでブヨブヨ…。ここで軽く水を逃しておく。
ヘアピン地点の下あたりを通過。このあたりから岩のサイズが一回りくらい大きくなってくる。
川の脇の道路、水質に目を瞑ればこれまで歩いた中でもっとも沢っぽい感じ。岩がゴロゴロしていてなかなか難儀。流れも速く足を取られそう…。
大きな岩越しに弁天滝が見えてきた。大岩を右から巻いて、いざ。今日は滝を登り、そしてその先の谷へ行く予定…。
なんか水量多くないか?これで2回目だから普段がどうかはさておき、前回よりは激しく見える。とりあえず、釜を進んで下段右岸に取り付く。案外深くて、胸辺りまで浸かる。下段は左の階段状を問題なく登れる。
核心部に至る。(ところでこの時期股間が濡れると急激に動きが鈍くなってしまう…)事前に得た情報をまとめると「濡れたくない場合、左岸側壁を登り乾いた地点を通過して、CSを潜り、CSの上に出るルートで登れる。岩登り3級程度」ということらしい。
やっぱり水量が多いなと思う。中央ルートもあるとのことだけど、流芯右の岩がねずみ返しで、この水量ではとても無理。意を決して水勢に押され気味ながら、茶色CS下に取り付く。あとから思えば意を決する意味なんてなかったなぁ。結果、滑落するわけだから…。H16に某登山用品店の方が亡くなったのだし。
側壁からCS抜けルートは多分この白破線。どうも足場がなさそうに思い…Muscleが登ったルートが赤破線。取付き地点ではや呼吸が困難。赤破線の先端の丸っとした岩部分、絶妙に足の置き場が見つからず…恐怖を覚える。行けるように思うも、諦めて戻ろうとして一歩目から落ちたのが黄破線。病院送りとはならない程度なものの…両足強打。落ちるべくして落ちてしまった。痛みを堪えて下段滝を下り釜を渡る。頭から爪先までびしょ濡れ。
朦朧としながら右岸の壁を登り車道に出た。震えも止まらず足を引き摺りながら車道を下るトホホな展開…。
そして翌日は山へ当然行けず。
せっかくの連休なのに…無念。無事だったのが不幸中の幸い。というわけで足の具合を確かめる意味も含めて、翌日は中央図書館に行くことにした。
家から出て山幹までの坂道を下るだけでギブアップ。結果、タクシーに乗ってきた。1,000円もかかる…。昨日遡行した芦屋川の下流に関して記載された書籍がないものかと探すも…それらしい情報は得られず。もし何かしら載っている書籍をご存知の方がいらっしゃれば…。
行こうと思っていた2つの谷のうちの1つがこれ、西山谷の支流。「六甲の谷と尾根 石上隆章著」昭和60年発行。(昨日はもう1つの候補の谷=ミツガシ谷に行くつもりだったけど…、この書籍で見る限り滝はないとのことだし、行こうとしなくても良かったなぁ。行ってみようとして怪我したから余計にそう思ってしまう)。こちらの本はよく参考にしていて、オークションなどで出てこないかと狙っている。そうやすやすと出てくるものでもなさそうなので、ちょくちょくコピーしてごまかしているのがもどかしい。
西山谷に行けば、今日も楽しめていただろうに…。怪我をしてしまってから後悔しても何も意味はなく…。しばらくは山岳雑誌のバックナンバーでも読みながら過ごそう。
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