摩耶

(更新日: 2023.09.20) , 0

【古道を歩こう】忉利天上寺までの参詣道、上野道の町石を確認しながら登る。町石の大半はどこへ行ったのか。

2017年9月16日 土曜日。10:20起床。本来で行けば今日はTokiwaさんと山行予定だったけど、台風接近に伴う悪天候で順延。しかしちょっと見ておきたいものもあって、とりあえず山に行くことにした。基本、少々の雨なら山に行くスタイル。


12:26 ケーブル下に来てみた。ロープウェーは強風により運休。ケーブルは動いているけど、乗客はいない。セットで運休すればいいのにと少し思う。リュックサックマーケットも当然中止。さて上野道へ向かう。


摩耶ケーブル下駅の階段脇には十八町の道標がある。「ह्रीः(キリーク)自山上十八町」。文安四年とあるのでかなり古い。かつては箕岡通4丁目6のあたりにあったそう。


現在五鬼城展望公園と標識のある、栗田貿易があるあたりかと思う。(翌日撮影)


上野道に登山道に入る。ここにあるのが「क(キャ)十七丁」(ちなみに梵字のキャは「十一面観音菩薩」のことだけど、天上寺の本尊は摩耶夫人と十一面観音菩薩)。比較的新しいもののように思える。左の石柱は天明二年のものだけど、これもなんだか新しそう。どうも誰かしらが管理していてるものの、建て直した場所が若干異なっていると思う。


続いて十六丁。これは地蔵丁石となっている。年代も造りもばらばら。どういうわけなのか。


キリーク十三丁。室町期のもののよう。十八は“町”で、十三は“丁”となっている。十八に比べてちょっと小さめながら五輪塔。十五、十四は見当たらない。展望広場C方向へ進んでみるも何もなし。


進んでいくと関電の石柱はあるけど、それ以外は目ぼしいものはない。


上野道をケーブル虹の駅方面へ進んでいく。立派な廃屋がお目見え。これの管理はどうなっているのか…謎だ。一帯にはかつて柵として使われていたであろう石柱が登山道の階段に使われていたりする。


廃屋集落一帯に下っていく階段がある。一段目の階段の石を見るとどうも番号が書かれているように見える。


「通航渡海安全所燈籠」がある場所、千万弗展望台跡にはカメラクルーがスタンバっていた。台風のようすでも撮るんだろうか。さて天上寺の門を抜ける。


奉納石柱の間に五丁があった。新しそうだ。というわけで十二丁から六丁も確認できず。進むと左手に摩耶花壇跡がある。


摩耶花壇の反対側、あまり話題にならないものの、「和洋食道 松楽園」の遺構がある。その松楽園の上物が現在の朽ちゆく摩耶花壇の小屋っぽいものに再利用されているのが面白いと思う。摩耶遺跡の摩耶花壇についての説明板がヒマラヤスギに釘打たれているのを見ると悲しくなる。一応灘区にメールをしてみた。さて、探索を続ける。

1

2

廃道一ヶ谷道を歩いてみる。六甲ケーブル下駅から山上駅まで。前のページ

【古道を歩こう】忉利天上寺までの参詣道、青谷道の町石を確認しながら登る。昨日のやり残しを解消しに。次のページ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

AND 絞り込み検索

  • カテゴリー

  • タグ

  • キーワード

神戸市境界石

  1. 神戸市境界石No.48・49 高取山白川神社境内と安井茶屋 …
  2. 神戸市境界石No.75・76 大師道から鍋蓋山へ。七三峠から…
  3. 神戸市境界石No.88 天狗道から掬星台へ。
  4. 神戸市境界石No.69 菊水山駅東尾根(仮称)から菊水GCを…
  5. 学校林道へ神戸市境界石90号と93号を探しに行くが…2日連続…

ナレッジ記事

  1. 市バス25系統停留所の名称について問い合わせる。だいりゅうじ…
  2. 地蔵谷についての下調べ。
  3. 六甲山不法投棄とゴミ。神戸市環境局と六甲山美化協力会に問い合…
  4. 山行記録のまとめ方。Google ストリートビューで360°…
  5. 【神戸100年 写真集】明治以降の布引周辺の風景。

谷筋ピックアップ記事

  1. 水無谷東尾根から灰形山。太陽と緑の道を下って有馬温泉。
  2. 昭和13年の水害で流れた表六甲ドライブウェイ旧道を経て、六甲…
  3. 住吉道から一部離れて川を溯行。本庄橋手前、森林管理道分岐から…
  4. 寒天山道東の崩落斜面を見に行く。
  5. 苧川西谷西道はやはり廃道か。
PAGE TOP