レク

(更新日: 2023.09.20) , , 4

2019年 神戸市水道局主催「水源探訪バスツアー」に参加する。

2019年6月2日 7:30起床。今日は先だって申し込んでいた「水源探訪バスツアー」が開催される日。神戸市の記者発表資料で知り、早い段階で応募していた。参加40名のところ600名ほどの応募があり、運良く当選した。今年の運は使い果たしたか…。


神戸市役所3号館前に9:45集合。どんなバスで行くのか心配していたところ、神戸フェリーバスの大型の高速バス。

以下今日の行程

  • 10:00 神戸市役所3号館前 出発
  • 11:00 千苅ダム 着 ダム見学、昼食
  • 12:45 千苅ダム 出発
  • 13:00 千苅浄水場 着 千苅浄水場見学
  • 13:45 千苅浄水場 出発
  • 14:15 キリンビール工場 着 ビオトープ見学、工場見学
  • 16:15 キリンビール工場 出発
  • 17:30 三宮駅前 着

このツアーが無料っていうんだからお得な話。ちなみに昼食は持参。


千苅ダムに向かう間、今日の趣旨や行程などについての説明がなされ、「羽束川・波豆川流域水質保全協議会」がどのような活動を行っているのかなどの映像も流れる。バス乗車時にはノベルティなどをいただけた。


道場駅を過ぎて武庫川沿いを進む部分は狭くて狭くてヒヤヒヤ…とはいえ、とても丁寧な運転で安心できた。


貯水場手前の駐車場で降り、普段は閉まっているゲートの奥へ。左の門柱には監視用の小型カメラが設置してあった。


千苅桜祭りなどで開放されたりしているようだけど、ここに入ったのは初めて。大きな東屋のところで職員さんの紹介。神戸市のほか、三田、宝塚の職員さんも来ていた。


左手にはログハウス状の小屋。これは簡単にいうと貯水池の水に酸素を送る設備。実際、貯水池の浮きのようなものにどのように酸素を送っているのか聞いておけばよかったなぁ。


千苅ダムといえばこのアングル。ダムアワードの放流賞2018を受賞したこの素敵な越流。通常11月から5月までは17門あるゲートが上がっているんだけど、この時期はゲートが下げられているのでこうして越流を見ることができる。このスライドゲートは日本最古のものなんだとか。ダムのWikipediaはこちら。ちなみに中央に見えるアーチは水道橋でダムの取水口から下流にある浄水場へと水が流れている。


放水トンネルは逆にこの時期は流れていない。ちょっと不気味。


千苅ダムはH10年12月25日に登録有形文化財に登録、H21年2月23日に近代化文化遺産に認定されている。


右岸にある道を登っていく。この模様はずっと眺めていられるなぁ。妻も珍しく見入っているようす。


右岸袖部分には「天助人」逆から読んで「人助天」とある。こうしたダムをつくることによって水を安定供給する=「天の力が及ばぬなら人が天を助けよう」ということらしい。立ヶ畑ダム(烏原貯水池)にも似たようなものがあるね。布引ダムにもあれば良かったのにとつくづく思う。


こうしたツアーの醍醐味、普段入れないところに入れますよ!がこれ。天端を渡る。


ゲートは電動式となっているものの、水圧の関係で手動でも動かしているとのこと。


上から放流のようすを眺める。吸い込まれてしまいそう…。


これが取水塔。約2.4m(八尺)ごとに12箇所の取水口があるらしい。貯水池の水質を深さごとに検査して、その時々に水道水の原水として最適な深さの水を取水しているそう。


千苅丸という小舟。これで週一回貯水池のチェックをしているとのこと。扉のことろに立っている方が、浄水場の所長。とても話が聞きやすく、ユーモアもあって素敵だった。


左岸袖には佐野藤次郎さんの胸像。水道局では有名な人。「神戸市水道の父」といっていい存在。


堰堤の左岸から少し登ったところ、千苅ダムの高台にある丹生川上神社の分社。所長からの説明にはなかったけど、実はここ最近まで職員の間でも「謎の祠」とされていたみたい。神戸新聞NEXTの記事はこちら。現在では年1回お参りされているそうだ。


2014年までここが分社とわからなかったというもの、少々謎。こうして分社の石柱が残っているわけで。
私見だけども、神戸市の水は現在では阪神水道企業団から買ったものが大半で、こうした重要な水源が軽視された時期もあったかもしれない。おそらく一時期はこの地点も草茫々だっただろう。昭和14年の話がつい最近まで埋もれていたことに驚きを隠せない。戦中に埋もれてしまったんだろうけれど…。

ときどき色々と気になること、特に昭和40年代のことを神戸市に問い合わせすることがあるんだけども資料がないとか、わからないとかは割と多い。こうした歴史・記録を繋いでいく部分はなんとかならないものでしょうか。


ダム見学を終えて広場に戻る。今一度しっかり越流のようすを見ておく。さて昼食タイムへ。

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天上寺のヤマボウシを見に行く。摩耶東谷(旧道)の山腹道探索から上流最終右俣を詰めて山寺尾根に抜け、掬星台から天上寺。前のページ

【古道を歩こう】谷上から炭ヶ谷を経てマムシ谷を下ってシェール道、桜谷道を登って摩耶山。摩耶本道(青谷道)で下山。次のページ

コメント

  1. 今回の内容、すごく面白かったです,理系付きの私はもっとメカニカルな中身も見せてもらえればと思いましたがインフラを支えるシステムを様々な角度から見学できるのっていいですね、テンポよく楽しく読めて濃い内容でした
    私は猟師関連の見学会に申し込んだことがあったけど外れてしまいました

    • 長峰大好きさん おはようございます!

      もう少しダム、貯水池、浄水施設を深くほっていただきたいところでしたけども。
      そもそもいわゆる「バスツアー」ということで、それはそれで楽しかったですよ!

      猟師関連の見学会…こちらに興味津津です。
      どこで調べれば良いのやら…関連語句で検索してみます。

        • 長峰大好き
        • 2019年 6月 03日

        狩猟→獣肉流通についてはTBSラジオクラウドがまだポッドキャストで配信されていた頃に荻上チキ/Session22に作家の内澤旬子さんが出演されていた回で面白いお話をされていました
        その回のMP3データはないのですが小豆島,鹿肉など検索すれば出てくると思います
        私が密かに願っているのは六甲山でも狩猟(捕獲)→速やかに処理して流通に乗せるシステムを作れば色々と問題のあるイノシシを納得のいく形で間引きつつ実は大変美味しいお肉が市販されることです!

        • さっそく検索からの記事拝見。こうした活動があるんですねぇ。
          私の田舎もイノシシが出てましたので、仕留めたものを幾度か食べました。美味しいですよね。六甲山のイノシシは美味しいのかな?徳川道辺りの個体は栗をたくさん食べていて美味しそうだけど、水はどうなんだろうとか。
          イノシシ問題と狩猟の話、調べてみようと思います。

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