
ここが谷の入り口。少々暗く不気味な感じ。ネットで溯行の記録はあまり見られない(F3までのピストン1件くらいかな)。果たしてどうなることやら…

不動谷に入ると奥の方すぐに変わった形状の堰堤が見えてくる。

鎧積堰堤か。傾斜が緩くそのまま登れそうだけど、左から巻き上がる。銘板が左岸にあるので寄ってみた。

「温泉谷川第一五九七號 堰堤補強工 昭和十五年三月竣工 兵庫縣」とある。温泉谷川って大多田川のことでいいんだろうか。しかしそれにしても1597号ってことは少なくとも、大多田川(本流、支流)には1500基以上こうした堰堤があった(ある)のだろうか。すごい数だ。

さて堰堤を越えて進むと、このような取水用と思われるパイプ管とホースが現れる。少々興醒め感は否めない。

これが都合F1。二段の滝になっている。パイプ管が1段目にぶっ刺さっている。二段目にはホースが刺さっていた。なんだか残念な感じ。どうせもう使われていないんだろうし、どけちゃおうかと思ったけど、どける場所もなくやめておく。

ちなみに2段目のようす。緑色のホースがなんともはや…。ここは二俣状になっていて、本流は右、左は先で本流に合流している。

緑色ホースが垂れる2段目の右側につらら石。一体なにが染み出しているのか…。鉱泉?

滝を左から巻いてきた。本流上部には大きな岩があって、その脇を水が流れている。へつって通過。このあと釜がある小滝を過ぎる。

途切れたパイプがあった。錆びた汚泥がまわりを汚している…。

進むと谷がやや開けて奥には滝が見えてくる。右岸には崩落斜面があった。

7mほどのF2。右脇に祠があるので「不動滝」ってことで良いだろう。足掛け用とも思える倒木が架かっている。この木を頼りにすればギリギリ登れそうにも思う。しかし行場だったとも思えるこの滝を登るのは気が引ける。

滝の脇、「蓬莱峡 不動明王」が鎮座。しかしもう特に手入れはされていないようで、朽ちゆくばかり。

不動滝は右から巻く。そこには石垣があって、その左端を登っていくかたち。

巻き途中から岩場を越えると随分年季が入ったロープが垂れていた。ガリー状を下って滝の落口上に下る。

不動滝の落口の方を見る。やや曲がっていて2段になっているようだ。さて上流へ進む。





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