摩耶

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【古道を歩こう】谷上から炭ヶ谷を経てマムシ谷を下ってシェール道、桜谷道を登って摩耶山。摩耶本道(青谷道)で下山。


青谷道にもこうして古いタイプの道標ある。青谷道は石階段がデフォルトなんだけど、下ってすぐに平坦な道がある。


ここで国立国会図書館デジタルコレクションで見ることができる「賀川はる子 著 女中奉公と女工生活」の「摩耶山詣」P102-103から一部引用すると

…やがて珍しく平坦な途に出た。ホッと息をつくと、他の参詣者が、これは極楽坂と云ふのだと教えて呉れた。成程極楽坂に違ひない。愈々あと三段の長い石段を登り詰めると目指す社である…

とある。おそらくここが極楽坂に違いない。


道の脇には個人名が入った金八百の奉納石柱が無造作に転がっている。上野道にはこうしたものは見られないなぁ。※青谷道町石道探訪はこちら


下ってスダジイの御神木。なかなか立派だ。一見注連縄のようだけど、ただのクレモナロープだよね。


さらに下って宗教施設上流側の御神木。ちなみに宗教施設とは無関係とのこと。その時の記録はこちら


旧摩耶道の出合いにある行者堂跡の古い道標。「右 すぐ 布引 兵こ道 正面 五流正統報恩院 直同行 左 まやさん道 是より八丁」。かつての道標の向きとは変わっている。
「神戸の道標」によれば

「五流」とは、後醍醐天皇の後裔を称して岡山県の児島に勢力をもった、熊野本山派の山伏衆をいう。尊滝寺のもとに建徳院・伝法院・大法院・吉祥院・報恩院の五院があり、この五院の山伏は「五流山伏」と称されて熊野では別格視されていた。この内の報恩院に直系山伏が、摩耶山行者谷の山伏と長く関係を維持してこの道標を立てたと考えられる。

とのこと。まやさん道とあって、それは今でいう青谷道のことだろう。
一方で神戸市内最古(1682年)の道標は灘区の福住通7丁目にある。その時の記録はこちら。その道標でいうと「まやみち」は現在の上野道だね。「旧摩耶道」「まやみち」「まやさん道」…これらの呼び名の変遷を詳しく知りたいところ。


青谷道を下っていくと特徴的なコンクリ道。そういえば、これは摩耶東谷の一部でも見られるなぁ。登山道整備には思えないし、堰堤工事用か何かかな?


青谷道は「つくばね会(突破嶺会)」の毎日登山の対象になっている。それとは関係ないんだろうけど、道中の岩にはこうして貝殻が置かれている。貝貨ということで現在でもこうして信仰のようすがうかがわれる。昔は敏馬の沖で取れた貝だったのかも。


昭和47年、つくばね会の50周年記念の案内図。毎日登山18,777回とは恐れ入る。50年以上毎日ですよ…。つくばね会に関するナダタマのページはこちら


一角には募集案内チラシが貼ってある。なかなか良い味を出しているなぁ。PCではこいう味は出せませんね。


まるで公設のような看板。登山者一同が設置しているんだなぁ。そういえば、青谷の喫茶ラルゴのオーナーは登山会の方だった。一回電話してみたんだけど…早いうちに一回行っておこうと思う。なにかいろいろお話を聞けそうだし。


18:16 ようやく山を出る。今日は遅く出たのもあったけど少々遊びすぎたか。改めて歩いてみるとわかるんだけど、いろいろと発見や思い出すこと、忘れていたこと、見ていなかったものがあるもんだ。ちょくちょくこの【古道を歩こう】シリーズをやっていこうと思う。

今日歩いた軌跡 谷上から「まやさん なだ」まで11km弱とまぁまぁ歩いたなぁ。

 

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コメント

  1. こんばんは~♪
    なんと!
    土曜日は炭が谷を登ってたんですかー!?
    しかも摩耶山までずっと
    ラムちゃんと月にとって
    めちゃくちゃなじみのあるコースで、
    そこをMuscleさんが歩いたっていうのが
    面白いような不思議なような!(≧▽≦)

    何度も歩いた道ですが、
    Muscleさんの説明を読むと
    改めて知らなかったことに気付かされたり
    勉強になって新鮮でした!
    またすぐにでも歩きたいと思いましたー。

    楽しく読ませていただきました。
    ありがとうございます☆☆☆

    • 月さん こんばんは~!

      あとからになりますけど、歩いたところが一緒だったなぁと驚きました。
      ルートはもちろん、踏み跡の先とか(こっちがポイント)。

      こちらこそ、必ず書き残している!ということで見返したりで、いつも本当に助かってます。
      変なキーワード検索は大体私なのでは…と思ってます(笑)

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