掬星台で休憩して一路天狗道を下っていく。アドベンチャールートの四つ辻に至り、そこから老婆谷を下っていくことにした。
老婆谷を下っていき、途中からややトラバース。下の方には老婆谷道=左俣と本流中俣の出合いが見えている。その中間尾根がこれ。そこを登り返していく。
ここにきて結構な急斜面で四苦八苦。尾根上には岩場ではなくコンクリ場があった。コンクリの囲いから垂れてきている感じ。周囲にはワイヤーも見られるので、おそらくダム建設に関わるもの。コンクリ場を抜ける地点でバカっとはがれて派手な落石…。
尾根を登っていくと右手に異様な幹を張り出した巨木が目に入る。幹周は5mを越えている。2人で測るのにやや難儀した。
やや若く見えるものの、その枝っぷりや幹の太さは圧巻。このそばにも4m級の杉がある。さて、尾根を登っていく。
やや平坦な場所にそびえ立つのが通称「摩耶の小杉」。個人的な想像だけど、200年前の水害を免れた杉のもう一本がこれではないだろうかと思う。いやしかし…このあと見ることになる現天上寺の大杉もあるしなぁ。
しかしこの大杉は地衣類がびっしりと張り付いていて、枝ぶりも含めて風格は抜群。旧摩耶の大杉と違い、一応現役のようだけど…。
裏側に回ると穴がいくつも開いているし、はがれた樹皮の内側が焦げている。どうしたわけなのか。周囲を見てみる。
炭化した枝があった。火事でもあったのかな。この大杉もそう遠くない未来に枯れてしまうと思う。残念だ。
摩耶の小杉をあとにして、天狗道に復帰する。このあと、本日2度目の掬星台。小休止後、最後の巨木へ。
現天上寺入り口横の大杉(「千年杉」の名前がある…とするとこの大杉が水害を免れたもう一本なのか、気になるところ。)。枝は整えられているのか、かなり美しい形。しかし撮影するにあたっては正直電線が邪魔くさい。
天上寺に入り、反対側から撮影。今度は街灯が正直邪魔くさい。が、しかし全景が見え、かつ立派な形。しめ縄もされていることから、個人的にはこれが“現”摩耶の大杉で良いんじゃないだろうかと思ったりする。ここは天上寺の創建の地でもあるのだし、このように立派な杉だから。ちなみにこれはH26に、ヤマボウシと合わせて市民の木に選定されている。
妻への摩耶山土産にと思い「サイダーあめ」と「まっちゃあめ」を買った。ちなみにキャラクターについて、おこのみあめ(=ミックス)は「しゅげんくん」、サイダーは「ほっし〜」、まっちゃは「ほーたん」。まっちゃあめには原材料として熊笹が入っている。
16:15 本日3度目の掬星台。今日は良く活動したなぁ。お互い疲れましたね。でも疲れが気にならないくらい楽しかったです。
このあとはビューラインで下山。神戸市バス2系統に乗って帰途につく。
個人的な感想として、かつて水害から生き残ったという2本(旧大杉の他、候補は2つあるけど…)の大杉が摩耶山、延いては六甲山系のマザーツリーを名乗るのに相応しいかと思う。
今後も災害はあるだろうし、今日見たなかのどれが後世まで残っていくのだろうか。安定した場所にある杉は少ない。
それにしても鬱蒼とした場所、斜面で大木をうまく撮影するのは難しいなぁ。樹木の勉強もしていかないといけない。
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