林道から堰堤を見下ろす。神戸有馬道西線五鉄塔も見えている。先程下ったのは対岸の尾根。
堰堤上流へ下ろうとするとそこには小さな谷筋。落ち葉があってスリップしそう。小滝状を慎重にクライムダウン。
この谷筋を歩いてみようと思った理由は特にない。何かしら発見があったら儲けもの…といった程度。そもそもは二本松林道と平野西尾根展望道の交差点に行くのが主目的。林道は何度も歩いているので敢えて谷筋を選択。
国土交通省の境界標がある程度で特に目新しいものはない。強いて言うなら、廃車が転がっていたことと、イノシシの亡骸があった程度。
あとはこれ、ダムの銘板の内側の構造。なんだか簡易な作り。木は腐るだろうし、ワイヤーは錆びるし一体何年くらいの耐久を考えて作ったんだろう?
源頭付近で谷筋が別れている。右俣の方はなかなかの落差があるスライダー滝状。あんなのを登る元気はなく中間の尾根筋を進むことにする。
林道と交差する手前の地点で尾根道に合流した。しかしここも笹に覆われている。ここから右下へ下れば林道と交差する地点に至る。平野谷道との合流地点でもある。
「ち 39-1-2」の道標。さて、その道標の脇にある説明板。最後にこれを見に来た。
神戸市の「119番通報プレート(命の道標)」ページにある山岳プレート位置情報のエクセルデータを見る限り、平野谷東尾根は防火道とあるけど、西尾根にはその表示はない。しかし、こうして防火線(Fire Protection Line)であったことがわかる。手入れが行き届かなくなったあとに山火事が起きないことを祈るのみ。
帰りは林道を歩いて有馬街道へ抜ける。ロックボルト+ネットで予防治山の工事を行っているみたい。
こうしてみると随分と広範囲で工事が行われているようす。そんなに工事が必要なのかななんて思ったりしながら有馬街道の旧道へ入っていく。
その帰路の途中。道路脇の斜面が崩れていた。岩質も脆そうに見え、なるほどそうした工事も必要なんだろうと思い直した次第。特に有馬街道沿いが崩れては通行止めとなると悲惨だしね。
尾根道の取り付きまで戻ってきた。今日下った道標が示す道は思っていた以上に登山道として歩ける道だった。既報の通りの状況ながら、そうした道がなくなっていくのは少々寂しい気がする。まぁしかし道標がなくなっても鉄塔はあるわけで、巡視路の機能は続くので大丈夫かな。色々と考えさせられた山行だった。
今日歩いた軌跡
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