裏六甲

(更新日: 2019.06.10) , 2

【古道を歩こう】山田道をできるだけ忠実に辿ってみる。上谷上から森林植物園内へ。

2016年7月16日 土曜日。10:54起床。またもや遅い。今日は西山谷に行こうと思っていたんだけど…。本日の私的第2候補、山田道を歩くことにする。

12:50 北神急行「谷上」駅を下車し、一旦東へ進む。通常、山田道を歩くなら、駅改札を出て左へ進むところ。今日は上谷上から山田道を歩きたい。右奥の道へ進む。少しばかり坂道を登っていってここ。奥の横断歩道の手前、右の路地に入る。

不気味な感じのアスファルト道を進んで二俣。右俣へ進む。ちょっと進むと阪神高速7号北神戸線をくぐる地点。トンネルをくぐって、東へ進む。すぐに舗装路は途切れてしまう。右奥の坂道へ入る。


往時を思わせる幅広い山道。

進むと分岐。左奥は行ったことはないんだけど、尾根筋を経て炭ヶ谷に至るのかな。右奥へ下っていく。下っていくと分岐。真っ直ぐ奥は三ッ下谷方面。右下に丸岩が見える。

DSC_0085
右 再度山神戸、左 山田道。背面には「御大典記念 昭和三年十一月 上谷上青年…」とある。上谷上青年支部だ建てた丸岩。最近生前退位が話題だけど、…昭和は長かったんだなと改めて思わされる。九十九折に下っていくと、一部藪化している。少々進みづらいんだけど、それはごく一部。


さらに下っていくと、右手に平坦な場所が現れる。ここらあたりは下谷上と上谷上の道が交わる地点。なにか重要な施設があったのだと思われる。


渡渉2回。道標地点に丸岩がある。右奥の上谷上から出てきた。翻って山田道を進む。


山田道の道中はこのような盛土というか、削ったあとなのか、何かしら施設があったような平坦な場所が数ヶ所ある。ちょっと踏み込んで遺構がないか見てみたけど、柱の土台というか基礎的なものは何もなかった。しかし、各(土地の?)境界には斯様な石垣があったりもする。


小倉台分岐道標がある地点の橋。この周辺の河原には石垣が築かれている。橋を渡って真っ直ぐ奥へ山田道を進む。周囲に杉林が見え始めて山田道の快適なハイキング道は終わりを告げる。この先でコンクリートの壁が現れる。


コンクリ擁壁の脇を進んでいく。小倉台、弓削牧場分岐を通過。味気ない谷筋だ。


メガソーラーを左手に見ながら進む。多分この周辺に「笹ブ峠」と呼ばれる場所があるんだけど、歩いている時は特に考えていなかった…失敗。右岸のどこかに丸岩があるはずも見当たらず…また探してみようと思う。

dsc_0216
進むと桜森町の住宅街の北側に差し掛かる。この周辺はどうなってしまうのか…。山田道というもっとも古い道の1つがもっとも新しい宅地造成地になっている。

桜新町の北端、道の左脇に入ると六甲雨量観測局の施設があった。呑吐ダムってどこ?謎だ。周辺はVHSテープのゴミなどが散乱していた。


ちょっと寄り道などをしながら西六甲DWに合流。奥のガードレールには←山田道の表示がある。DW脇には「徳川道ハイキングコース」と道標があるんだけど、ハイキング道とは名ばかりのドライブウェーを進む道。

14:04 森林植物園正門に来た。山田道前半戦終了。植物園内に進む。

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コメント

    • おいちゃん8号
    • 2018年 9月 24日

    はじめまして。
    ご紹介頂きましたルートは、上谷上の「むかいざか」から、山田道に抜けるルートで、わたしらの婆さんの時代の人が村の産物を山を越えて街中に売りに行く道でした。
    夜明け前に村をでて、町で行商し、夜には戻って来ていていたそうで、健脚ぶりに驚かされます。
    山田道自体は、谷上駅の西側の川沿いに上がるのが正解です。
    そして、石積みの段々構造は、山田道に入ってからであれば、昔の田圃の名残ですよ。
    それでは。

    • おいちゃん8号さん はじめまして。

      貴重なコメントありがとうございます。
      なるほどそうした道だったのですね。道理で幅が広いはず。
      往復で約20kmでしょうか。想像するだけでも大変…。
      あんなところまで田圃だったんですね。
      そういえば、小倉台への分岐を見送った先にも似たような雰囲気の場所が左岸にありました。

      あと昔の登山図を見ていて気になったのが上谷上の千年家。
      千年家といえば、箱木家と内田家が有名かと思いますが、谷上にもあったようですね。
      興味はつきません。
      また気になることなどありましたら、コメントいただけると幸いです。

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